インプラントの歴史

人工歯根を口内に埋め込んで欠損した歯を補う方法ははるか古代から行われてきました。 古代エジプトにおいて顎に人工歯が埋め込まれたミイラが発見されたという記録もあります。
そして顎の骨に人工歯根を埋め込む現代的な意味でのインプラント治療が始まったのは19世紀に入ってからといわれています。 しかしその道のりは決して平坦ではありませんでした。
最大の問題点は金属の人工歯根に骨が拒絶反応をしみしてしまうものでした。そのため噛むたびに動いてしまったり、 炎症を起こしてしまったり、雑菌が入り込んでしまうといった問題が発生しなかなか普及するに至りませんでした。
そんな状況が一変するきっかけとなったのが1952年。 当時ウサギで骨髄の血縁循環を調べる実験を行っていたスウェーデンのブローネマルク博士が驚くべき発見をしました。 それはチタンが生体の骨と結合するという性質を備えているという点です。 これまで金属が人間の骨と結合するという事実は常識では考えられないこととされており、これは衝撃をもって受け入れられました。 そしてこのチタンを人工歯根として活用する道が開けたのです。
ブローネマルク博士はすぐに実用化に飛びつくようなことはせず、その後13年間をかけて科学者や技術者と研究と実験を重ねていき、 60年代になってようやく実用的なインプラントシステムを開発しました。記念すべき現代インプラントの歴史のはじまりです。 以後急速に普及していき、現在では世界中でインプラント治療が行われている状況なのです
